B級グルメ(ビーきゅうグルメ)とは、贅沢でなく、安価で日常的に食される庶民的な飲食物のことである。外食以外に、家庭料理に該当する場合もある。
フリーライターの田沢竜次が雑誌『angle』に連載した内容をもとに、1985年に『東京グルメ通信
B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)が刊行され、また1986年から文春文庫ビジュアル版において田沢もメインライターとして参加した『B級グルメ』シリーズが刊行された事から、「B級グルメ」という用語と概念は広がってきている。
また、1999年頃、雑誌『文藝春秋』(文藝春秋)の元編集者里見真三が、女性誌に書いてあった「この料理1万円はお安いわ」という一文に立腹し、「そこいらへんにある普通の食い物を楽しく賞味しよう」とB級グルメをさらに提唱した。
外食の一種であるが、相対的な評価であって、個人によって異なる。いわゆるご当地グルメにはB級グルメが多い。
これは郷土料理とは違って農山漁村とのつながりが薄く歴史も浅いため、売り出しが容易な町おこしの材料として「ご当地グルメ」が用いられ、その点では農山漁村の郷土料理百選と由来を異にする。
そのようなB級グルメを利用した地域おこしは各地で行われており、そのような活動をしている団体が各地のB級グルメを持ち寄ってグランプリを競ったB-1グランプリと呼ばれる大会がある。2006年に青森県八戸市で第1回が開催され、毎年1回行われるようになった。
しかし、B-1グランプリに出場するのは特定団体の加盟団体に限定され、その加盟団体も多くは「地域おこし」を標榜しながら、実は飲食店など「業界おこし」にすぎないと「地域おこし」専門家の指摘もある。