日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社が、新業態の唐揚げ専門店『KFC鶏から亭』をオープンしました。ジューシー&スパイシーなチキンで定評のあるケンタッキーが唐揚げを作ったらどんな旨いものができるのか? B級グルメマニアとしてはいても立ってもいられず、さっそく行ってきました!
第1号店がオープンしたのはダイエー碑文谷店。食料品・お惣菜を扱う1階の入り口付近で、厨房と販売カウンターのみの持ち帰り専門店のため、食事のできるテーブルスペースはありません。
唐揚げは以下の4種類。
醤油:にんにく醤油を使用した定番の味付け
秘伝スパイス:カーネル秘伝の味付けと調理法で、もも肉を唐揚げに
辛旨:醤油、にんにく、玉ねぎで下味をつけ、唐辛子の辛さを効かせた
胡山椒:胡麻、山椒、醤油で味をととのえ、風味豊かな和風に
他にはケンタッキーの『オリジナルチキン』と『お好み鶏から弁当』も販売しています。
気になる唐揚げのお値段は、100g(2~3個)で270円(現在はオープン記念の240円)ということで、唐揚げ専門店のお値段としては、まぁ普通。でも、スーパーのお惣菜として見るとちょっと高めかも。
ちょうどケンタッキーの広報さんが来ていたので、「お惣菜コーナーの唐揚げは100gで178円でしたよ」とイジワルな質問をしてみたところ、「たしかにスーパーのお惣菜としては高めかもしれません。でも素材も味も、食べてもらえれば違いをお分かりいただける自信があります!」と、文末に「!」を付けざるを得ない勢いで回答してくれました。
肉の旨味を最大限引き出せるように、4種類の味付けごとに国産(ハーブ鶏ではない)とブラジル産の胸肉ともも肉を使い分けているそうです。
強気な値段設定のもうひとつの理由は、マーケティング。まぁ碑文谷といえばフェラーリやマセラティのディーラーもあるようなちょっとした高級住宅街だし、日々のお惣菜の値段を気にするようなお客さんは少ないのかもしれません。
実際、11時のオープン直後から常時20人ほどの行列ができており、なかなか上々な滑り出しのようでした。
編集部に戻り、B級グルメにうるさい人間たちでさっそく4種類の唐揚げを試食してみました。
「普通のケンタッキーのチキンとは衣の素材から違う」
「肉自体は国産ハーブ鶏のほうが美味しいかも。悪くないけど」
「『秘伝スパイス』は同じ味付けなんだけど、骨なしだから食べやすくて手が汚れないのがいい」
「『旨辛』は後からしっかり辛味が。チキンの味を壊すほどではない程よい辛さ」
「山椒のチキンって美味しいと思ったことなかったけど、これはアリ」
「ちょっと高いけど、近くにお店があればたまに買いたいかも」
やや上から目線なものも含め、これっぽっちもステマ疑惑を持たれることのないリアルな感想を聞くことができました(笑)。
ちなみに編集部の一番人気は『胡山椒』。肉が一番ジューシーで、山椒の効いた大人向けの和風味が好評でした。
あとケンタッキーに足繁く通う筆者から付け加えると、この唐揚げのいいところは肉の質が安定しているということ。
ケンタッキーのチキンを買う際には肉の部位が選べないので、パサパサで骨ばった部位がきてガッカリしてしまうこともままあるわけですが、唐揚げならそんな心配もありません。
このケンタッキーの唐揚げ専門店は、今後ショッピングセンターなどを中心に展開し、本年度内に6店舗の出店を目指しているそうです。ちょっとリッチなお惣菜として選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
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